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果実のチカラ通信

Vol.5

CONTENTS

朝の過ごし方で1日が変わる!
モーニングルーティンで家族みんなの“働き方改革”

いま話題の“モーニングルーティン”。実際にはどんな効果が期待されるのでしょう。そこで、脳神経科学の権威で、昨今の睡眠負債や脳活などの解説でもご活躍の早稲田大学の枝川義邦先生にお話をうかがいました。

枝川義邦先生

早稲田大学研究戦略センター教授(早大ビジネススクール兼担講師)。1998年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、博士(薬学)。2007年早稲田大学ビジネススクール修了、MBA(経営学修士)。同年、早稲田大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳の神経ネットワークから人間の行動まで、マルチレベルな視点による研究を進めており、経営と脳科学のクロストークを基盤とした執筆や研修も行っている。著書に『ぐっすり眠れる睡眠の本』、『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』、『記憶のスイッチ、はいってますか〜気ままな脳の生存戦略』など。2015年度に早稲田大学ティーチングアワード総長賞、2017年度にユーキャン新語・流行語大賞を受賞。

1日の生活リズムを整える有効な手段、“モーニングルーティン”

適切な時間の睡眠をとったうえで、毎朝、決まった時刻に起き、決まった時刻にしっかりと朝食をとる、といった規則正しい生活は、1日を軽快にスタートするために非常に有効なことです。
最近は“モーニングルーティン”という言葉もあるようですが、生活リズムを整え1日のパフォーマンスをアップさせることはとても効果的な手段です。

“モーニングルーティン”の鍵は、朝食の時間と内容
脳への唯一の栄養分、“ブドウ糖”の補給は特に意識して!

人間の体内時計は実は、1周が24時間よりやや長く設定されているので放っておくとどんどん1日24時間のリズムから遅れていってしまいます。このリズムを整える最も効果的な手段として、朝起きたら太陽の光を浴びるとよい、というのは聞いたことがある人も多いと思いますが、実は毎朝決まった時間に朝食をとり、脳や身体のスイッチを日中モードに切り替えることも、体内時計(1日の生活リズム)を整えるうえでは非常に重要なのです。

特に脳にとっての唯一の栄養分である“ブドウ糖”は、寝ている間のプチ断食状態で不足しがち(※4)なので、しっかり朝食で補充することが重要です。なお、“ブドウ糖”は、炭水化物や果物、はちみつなどに多く含まれています。
ダイエットのために朝食、特にカロリーが気になる糖類はとりたくない、という人もいるかもしれませんが、ダイエット目的ならばむしろ朝食は食べることをおすすめします。朝食でとったカロリーは1日の生活のなかで大半が消費されるものです。逆に摂取カロリーを低く抑え続けていると、脂肪を蓄えやすい身体になってしまいます。蓄えた内臓脂肪が血管内に溜まり、脳の血管を詰まらせたりすると、それこそ脳を老化させ、思考やそれにともなう行動のパフォーマンスを落としてしまうことにもつながります。

※4)Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 2010 October ; 24(5): 687–702. doi:10.1016/j.beem.2010.07.005.

“モーニングルーティン”は、“働き方改革”にもつながる!?

朝食を中心とした“モーニングルーティン”で脳のスイッチを日中モードへとスムーズに切り替え、その日1日の思考やそれにともなう行動のパフォーマンスをアップさせることは、作業の効率化にももちろんよい影響を与えます。時間を効率良く使うことは、それこそ長時間労働の改善などに代表される“働き方改革”にもつながっていくのではないでしょうか。時間を効率よく使うことで長時間労働は改善され、余った時間を自分の趣味や家族とのコミュニケーションの時間にあてられるかもしれません。

“主婦の働き方改革”や“シニア世代の働き方改革” があったっていい。これからは、家族みんなの“働き方改革”で、充実した毎日を!

時間を効率良く使い自分自身や家族との時間を充実させることは、なにもビジネスマンやビジネスウーマンだけに必要なことではありません。世に言う“働き方改革”の“働き”をかなり拡大解釈した言い方で実際の意味とは異なるのかもしれませんが、“主婦の働き方改革”や “シニア世代の働き方”があったっていい。家族みんなの“働き方改革”は、ビジネスマン・ビジネスウーマンの“働き方改革”同様に、今後、重要視されるべきことなのではないでしょうか。

見直したい、日本ならではの習慣!“おめざ”は、理にかなった先人の知恵

昔の日本には、子どもが目を覚ますとすぐに少しの甘いものを与える“おめざ”という習慣がありました。子どもの栄養状態がよくなった現代では、あまり聞くことがなくなった言葉ですが、眠っている間に脳の栄養分である“ブドウ糖”が消費されて不足した状態にある子どもの脳を活性化させるために、寝起きに少量の甘いものをとることは、今でもとても有効なとても理にかなった習慣だと言えるのではないでしょうか。また子どもに限らず、目が覚めた後に頭がぼーっとするような人は、“おめざ”をとってみるのもよいかもしれません。
手軽なおめざとして、果汁を取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか?

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