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果実のチカラ通信

Vol.4

CONTENTS

100ます計算でおなじみ!陰山英男先生 インタビュー

学習効果を高める集中力。そのカギはリラックス・睡眠・食事にあり ~ 勉強前の果汁摂取で、成果を出しやすい態勢へ ~

100ます計算や音読を取り入れた徹底反復学習により、児童の成績を著しく伸ばす「陰山メソッド」。メソッドを採り入れることで、反復学習している内容のみならず、異なる科目の成績までもが上がると評判となり、現在では全国各地の小学校の授業で採用されています。この陰山メソッドのカギを握るのが“集中力“。「集中力を獲得するために、勉強をするのだ」と断言される陰山先生に、今回の実験での果汁と計算スピードとの相関性や集中力を高める工夫についてお話を伺いました。

陰山英男先生

陰山ラボ・陰山式スコーラ「考える子どもを育てる塾」主宰、教育クリエイター

1958年、兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒業後、小学校の教員となり教師人生がスタート。1989年に反復学習をベースとした「陰山メソッド」を確立し、自校の生徒の基礎学力を飛躍的にアップさせ、脚光を浴びる。2000年頃からマスメディアでも大々的に取り上げられるようになり、2001年からは数々の児童向けドリルを出版。文部科学省中央教育審議会特別委員(2005~2014年)、立命館大学教授および立命館小学校副校長/校長顧問(2006~2016年)、内閣官房教育再生会議委員(2006~2008年)などを歴任。現在は学力向上アドバイザーとして視察・指導や講演などに全国各地を精力的に飛び回る。(一財)基礎力財団理事、NPO法人日本教育再興連盟代業理事、徹底反復研究会代表。

楽しくリラックスした気分は、集中力をオンにする

―今回ご協力いただいた実験では、オレンジジュースを飲んだ後のほうが飲用前、そして水やお茶よりも計算の平均タイムが向上するという結果となりました。なぜ、果汁を飲むことで成果が上がったと考えられるでしょうか?

「オレンジジュースを始め、果汁ジュースには糖分が含まれていますよね。適量の糖分を、最適なタイミングで身体に摂り込むことは、学習能力を向上させるのに効果的だと考えています。私の経験上、朝ごはんを食べないで登校するお子さんは授業に集中できないことがほとんど。それが続くと基礎学力もどんどん下がり、学校がつまらなくなって生活全般も乱れていくという負のスパイラルに陥ります。その点、果汁ジュースは液体で素早く糖分を摂取できますよね。

また、お茶や水と比べ果汁の方が甘くておいしく、子どもたちが嬉しい感情を抱き、楽しくリラックスしたことで、より集中力が高まった可能性も考えられます。子どもに対して怒ったり罰を与えるなどのプレッシャーを与えて緊張させることは、集中力を阻害し逆効果。子どもたちは萎縮すると集中できなくなってしまうんですね。

子どもを集中させるためには『楽しくリラックスした気分にさせること』が一番。僕が授業を行うときは、常に『いかに子どもたちを笑わせるか』に注力しています。

集中力を発揮するのに必要なのは、リラックス、睡眠、食事の3つ。その点、オレンジジュースの風味は子どもの集中力をONモードに切り替えるのに適しているのかもしれませんね」

「果汁は脳のエネルギー源になるって本当?」

女子栄養大学 栄養学部 教授/上西一弘先生

栄養成分的に見ると、オレンジジュースには果糖やブドウ糖などの糖質が含まれています。人体では果糖は主に肝臓で代謝されますが、果糖の一部はブドウ糖(グルコース)へと代わり、脳のエネルギーとしても利用されます。今回の比較実験でオレンジジュース飲用後が一番良い結果になったのは、ジュースに含まれるブドウ糖が素早く脳のエネルギーとして使われたことも理由のひとつではないかと考えられます。また、爽やかな香りや適度な酸味が気分をリラックスさせた影響もあるかもしれませんね。果物やジュースが好きという子どもは多いので、好きなものを飲食することで心身のコンディションがよくなり成績へと結びついたとも考えられます。
実験ではオレンジジュースが使われていましたが、その他グレープフルーツやりんごなど100%果汁ジュースであれば同様の効果は期待できます。ストレートジュースの場合、ぶどうジュースの方がブドウ糖の量が多いので、より効果が高いかもしれませんね。オレンジジュースなどの果汁を、勉強の合間に適量飲むことは、集中力の維持、UPに有効でしょう。

本番直前だからこそ実践したい!
“集中力”を高めるための陰山メソッド

集中力を引き出すための、様々なメソッドをお持ちの陰山先生。
小学生のみならず、中高生や大人も真似したい「集中力を引き出すテクニック」を教えていただきました。

生活習慣によって集中力は養われる ~ 規則正しい生活でスムーズに集中できるように ~

これまでの経験上、集中力が高い子どもはえてして「基礎的な生活習慣」がしっかり身についていました。朝食はきちんととる、早寝早起きがそのベース。生活全般に時間の区切りをつけ、規則正しい生活を送ることは集中力を発揮するのにとても大事なことなのです。また、「授業の前には5分間の音読をする」など、日々のルーティン(決まった作業)の中にアクセントを入れることで、その習慣付けはより強固になります。「勉強前に果汁を飲む」というのは、そんなアクセントとしてとてもいいですね。トップアスリートも「朝はAのトレーニングをしてから朝食をとり、Bのトレーニングをする」という風に習慣とアクセントをうまく組み合わせ、競技中の集中力を高めています。

集中のためには朝ごはんはマスト!

教壇に立っていると、朝ごはんを食べていない子どもはすぐにわかります。どこかしらぼ~っとして、授業や学習に集中できないのです。それが給食の時間まで続くため、最も集中できる時間帯であるはずの午前中を棒に振ってしまうのです。ごはんとお味噌汁に簡単なおかずといった朝食が理想的ですが、たとえ忙しくて朝食を作ってあげられない、食べる時間がないという日であっても、一口のフルーツでもいいので口にしてほしいですね。100%果汁のジュースは、手軽に自然由来のビタミンや糖類が補給できて吸収も速く、心も体も目覚めさせてくれる最高の飲みものではないでしょうか。

時間を正しく見積もる練習を ~ 〆切はプレッシャーになるので×~

授業や学習の際、子どもを集中させるのに効果的なのがストップウォッチ。このプリントを1分以内に終わらせよう、ここまでを3分でノートにとろう…など、課題ひとつひとつに適した目処を持たせることで、集中力はぐっと高まります。ここで大切なのが、「子どもが集中したら実現できる目標時間を親御さんが把握する」こと。集中すれば可能という成功体験を重ねることで、「時間を正しく見積もるクセ」と「集中する感覚」が身についていくからです。ひとつ注意したいのが、〆切や正答にこだわりすぎないこと。この2つは緊張感を与え、集中力を阻害してしまいます。

勉強とは「集中できるようになるためのトレーニング」

最近、学習とは何かを考え直したのですが、実は成績を上げるために集中するのではなく、「集中できるようになるために、学習をする」が真ではないかと気付きました。というのも、漢字の習得と集中には因果関係があり、いくら繰り返し書いても覚えられない。漢字は2~3回書いて覚えるのがベストなんです。反復ではなく集中して覚えるものなんですね。つまり、学習効果を上げる=覚え方を覚えなければならない=集中が必要という相関関係にあるのです。「集中する感覚」、すなわち覚え方を覚えるようにすると要領よく学習が進みます。

学習効果を高める生活習慣のアクセントとして
朝食時や勉強前に果汁を飲む習慣づくりをしてみては?

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